博覧強記

『博覧強記―』、物事を広く見知ってよく記憶しておくこと。なんとなく、ブログのテーマです。

ネトゲの嫁とか三者三葉とか

三者三葉

 なかなか良い、三者三葉。いわゆるきらら系の女の子ゆるゆる日常とは、少し空気が違う感じがした。それもそのはずで、きららでは最古参にあたる作品のようで、道理でキャラ設定や話の起伏がしっくりきた。「未確認で進行形」は未チェックなのでテイストの差異はわからないが、荒井チェリーはこういう感じなのかな?

 まさか、己の感性が“いま”について行けてない・・・のか?・・・いやいやいや

 

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?

 ご都合設定といえばそうなんだが、そこをツッコんでもしょうがない。ラノベ本編に食指が伸びるほど結構気に入った。ネットスラングの差し込み具合に不自然さもなく、ディープすぎることはない(と思う)。

 本編構成は、冒頭にその巻に関連したルシアンの回想(野良猫に加入する以前の出来事)から入る。あとは8割方会話で、地の文はルシアン視点の自分語り(ラノベとはこういうものなのか・・・)。話の展開や会話もテンポが良いのでサクサク読み進められる。

 本編からコミカライズ版、さらにアニメ版になるにつれ、ゲームチャットの描写とかなんやらがそぎ落とされていて、そこが面白かったりするんだが、まあ映像化とはそういうもんだろう。

  アコ本人に劣らず、アコママもだいぶキている人なのだが、ルシアンとアコパパとの邂逅でのパパの様子を勘ぐると、この両親の出会いもルシアンたちと同じようなものなのだろう。それが語られる時があるのだろうか。

 ネットスラングやゲームのパロディは聞きかじる程度の知識があれば、理解はできなくてもまあまあ楽しめると思うのだが、その評価は自分がネットに蝕まれている事実に気づいていないレベルの評価かもしれない。

NANA MIZUKI LIVE ADVENTURE雑感

 水樹奈々さんのライブパッケージ「NANA MIZUKI LIVE ADVENTURE」がリリースされた。

 

 今回は重低音がかなり強い(サラウンドヘッドホン使用によるバーチャルサラウンド)。ドラムとベースがこれまでになく強調されていて、ギター・サックス・パーカッションが聴きづらい印象。センター(ボーカルチャンネル)の音声はメリハリのあるものになっている。ボリュームが大きい感じじゃなく、奈々さんの歌唱音声に集中した調整をしているように聴こえる。全体的には、半野外の西武ドームでも音が散れている感じがしなかったので、どちらかといえば低音が強いのは好きなほうなので、低音が強すぎるが好みの調整だった。ライブから発売までたった4ヶ月というスケジュールは鬼のような調整作業だっただろう。

 

 アングルは相変わらずハードなスイッチング。若干、奈々さんのカットが増えたかな~と思ったり、思わなかったり。結局はスイッチが速いのでたいしたものじゃないが。単独公演でのパッケージングは東京ドーム公演の布石だったわけだが(次のGALAXYは2DAYS1パッケージ?)、単独なら3枚組にしてでも全編奈々さんオンリーアングルを実現してほしかった。セットリストは新旧硬軟のバランス好し。

 

 それにしても、チェリーボーイズもかなりの大所帯になったものだ。大きいハコだとトリプルギターがデフォになっているし、ツインドラムに加えてパーカッションも2人に。サックス、バイオリンもあれば、音のバリエーション、広がりが増すのも当たり前である。

 

 ここのところ、通常スタイルのライブパッケージはスタジアム公演ばかりで少々残念だったが、今回はアリーナ公演のような聴こえ方をしているので、ざっくり観た雑感での満足度は高い。

松来さん、それから。

なんだかワケのわからん病気でよかったような気がする。

 

いや、良いことなんてなんにもないんだけど。

 

何が良かったのかもわかんねーけど。

 

本当に完治、寛解が奇跡の病気だったんだな。難病指定すらされていないって、運とか何だとか、なにかの所為にしてもなんにもならんのだけど、やっぱり悔しさが滲む。なんにもよかったことはねーな。

 

それでも、(表向き)前向きに振舞っていた本人の心中を察すると、第三者でさえ絶望を禁じ得ず、想像を絶するなんてもんじゃない。

 

腑に落ちたことは落ちたが、まったくもって関係のない人間のために病名を公表してくれた御遺族には、ただただ感謝。こういう病気だったからこそ公表に踏み切ったと考えると皮肉で、松来さん本人が前のめりな前向きだったのも、また皮肉だ。

 

そういえば、幸腹グラフィティのBD適当に見返したら、たまたま松来さん回(3巻)だった。きっとたまたまじゃなくて自分で選んだんだろうけど。松来さんはあーやって生き続けていくんだなぁと、小林ゆう氏の話を一生懸命咀嚼しようとしている松来さんを観てしみじみ考えていた。

ほのかな期待。

 紅白出場で予想通りドヤァのつもりだったが、まさか正規の出場者になると思わなかった。などという話はとうに吹っ飛んでいるのである。

 

 μ'sは年度末にファイナルライブを開催し、それまでの間はありがとうプロジェクトなるものを展開するという。

 

 この一文で済む話を少々こじらせてしまったているのが、12/5放送の発表特番が前日に流出したことだ。それを受けて放送当日に東スポが「解散」の文字を大きくトバした。放送前から解散が既定のような論がネット上を踊った。この流れをみて自分も「解散か・・・」と思ってしまったものだ。

 

 が、よくよく文言を検討すれば「ワンマン」での公演を終了させると読める。となると、μ's自体は動き続けるんだろうが、その動き続けるという意味が何なのか、だ。

 

 「みんなの心で歌い続ける」のように宣い事実上の解散とするのか、負担が大きく制約を強いるワンマンライブは終わらせるが、キャストとしてもまだまだ活動を続ける、どちらとも読める。南條説を全面的に採用するとすれば、今年始めの段階で「何らかの終了」が決まっている中で、新年からNHKでのラブライブ!再放送が決定されたとするならば、「事実上の解散」ではないと思えてきた。これから始まるコンテンツもあり、キャストの活動を大幅に縮小させるがμ'sのコンテンツが終わるわけではないんだろう。

 

 おそらく、「大人たち」も今回のような発表の仕方をすれば、解散説が沸くことを十分予想していただろうし、火消しのコメントをリリースしないで泳がすつもりだったろうと思う。だが、初出映像が流出し解散説が先行してしまったので、予測される流れと違っているであろう流れに何らかの一手を打つか。

 

 思えば、アニメ1stシリーズの突然歌いだす伝説の第1話と第2話OPに衝撃を受け、1stライブ試聴動画を観てBD購入を即決したころには、ここまで巨大な、東京ドゥームに挑むようなコンテンツになるとは思ってもいなかった。なかなか曲が良く、いろんなジャンル、新古を問わずに取り入れ聴きやすいモノにしていたと思う。個人的にアニメの内容は残念な感想を持っていて、アニメ関連楽曲が増えていくことであまり付いて行けなくなってきていた。ユニットのリリースは活発だったが(ライブのためだったんだろうが)ナンバリングシングルは停滞してたし、BD特典や挿入歌シングルなどにせず、いろんな組み合わせをアルバム展開など、もっと曲の展開をしてほしかった。

 

 そういう意味では、曲が聴けるライブが終了してしまうのは非常に残念だが(ライブがなければ、それはもう終了のようなものだが)、東京ドーム後も(無印)ラブライブ!・μ'sはキャストを含めてまだまだ動き続けるんであろう。希望的観測なのか現実逃避なのか、楽観的に4/1を待つ。

だって可能性感じたんだ―。ラブライブ、大晦日の可能性

 ラブライブ!(以降!略)の1stシリーズがNHK・ETVで放送されるとか。いわゆる「深夜アニメ」がNHK(地上波)で再放送されるのは極々数例なので、どういった裏事情があるのか非常に気になる。

 

 伝説の第一話、冒頭と終盤のインパクトに小さなお友達がどう反応するか。ストーリー自体は王道の群像成長物語だから、NHKでは無理という感じはない。まあ個人的にアニメのストーリーは、1stシリーズの終盤は「?」だったし、2ndシリーズも超駆け足で「そこの行間は深くやったほうがいいだろ」というところが多く 、好意的な評価は持っていない。自分のラブライブの導入がアニメだったので、あまり腐すこともないのが。

 

 さて、NHKラブライブというと、μ'sの紅白出場がネタにされることがある。それこそがまさに「ネタ」なのだが、今年になると風向きがややおかしなことになる。NHKラブライブを妙に取り上げだしたのだ。ETVの番組に出演、「MUSIC JAPAN」出演、夕方の番組で取り上げられたり。こうなると、紅白出場の芽がやや出てくる。CDもチャートで常に上位に入るし、劇場版は異例のヒッ ト動員。そして地上波で、NHKでの露出が増えてくれば、にわかにネタに真実味が出てくる。わずかばかりだが。  

 

 だが、色めき立つ中で、BSでの特番が組まれることがリリース。個人的には、「NHK内でプッシュしてきましたが無理なんで、特番するんで許してね」、これで「ちゅんちゅん」もとい、「ちゃんちゃん」と思っていた。

 

 が、NHKで年明けから再放送が行われるという超絶変化球が投じられ、可能性を探ることは難しくなった。司会タモリが流れて、ここまで司会が決まっていないなかで、例年通りなら出演者発表までわずか。この混乱の中での出演交渉や事務所・レーベルの駆け引きがまだまだ続いているのだろうか。そこにサブカル勢。水樹奈々はここまでのNHKでの露出から見て内定だろう。だが、そこに同じ紅組としてμ'sがねじ込まれる可能性は、当落線の下だろう。

 

 しかし紅白にも変化球がある。「企画コーナー」だ。サブカルのグローバルな展開だとか何だと適当な理屈を作ってコーナー化して、正規の紅組出演者じゃないがそこでちょろっと歌いましたという可能性ならば、少なからずあるんだろうと思う。

 

 だって、可能性感じたんだ。

 

 NHKのここ最近の取り組みをみて、少なくとも紅白へ向けて“動いている”ことは確信しているから、紅白の可能性が無いと言い切らない。可能性は感じてるんだ。それだけで十分楽しめる。むしろそこで終わってもらって構わない。そもそも、大晦日にドー ンとNHKに出ることは否定的だ。ラブライブの魅力といってアニメPVと声優がリンクしている(2.5次元)などとちょろっと紹介したぐらいじゃ、一般層は歯牙にもかけない。そういう場面でのNHKホールと茶の間の薄ら寒さは、これまで声優・アニメ系が地上波一般番組に露出するたびに感じていることだから想像に難くない。

 

 一番の楽しみは、こういう曖昧な観測記事を書いて、結果がどっちに転んでもドヤァとすることなのである。