博覧強記

『博覧強記―』、物事を広く見知ってよく記憶しておくこと。なんとなく、ブログのテーマです。

ネトゲの嫁とか三者三葉とか

三者三葉

 なかなか良い、三者三葉。いわゆるきらら系の女の子ゆるゆる日常とは、少し空気が違う感じがした。それもそのはずで、きららでは最古参にあたる作品のようで、道理でキャラ設定や話の起伏がしっくりきた。「未確認で進行形」は未チェックなのでテイストの差異はわからないが、荒井チェリーはこういう感じなのかな?

 まさか、己の感性が“いま”について行けてない・・・のか?・・・いやいやいや

 

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?

 ご都合設定といえばそうなんだが、そこをツッコんでもしょうがない。ラノベ本編に食指が伸びるほど結構気に入った。ネットスラングの差し込み具合に不自然さもなく、ディープすぎることはない(と思う)。

 本編構成は、冒頭にその巻に関連したルシアンの回想(野良猫に加入する以前の出来事)から入る。あとは8割方会話で、地の文はルシアン視点の自分語り(ラノベとはこういうものなのか・・・)。話の展開や会話もテンポが良いのでサクサク読み進められる。

 本編からコミカライズ版、さらにアニメ版になるにつれ、ゲームチャットの描写とかなんやらがそぎ落とされていて、そこが面白かったりするんだが、まあ映像化とはそういうもんだろう。

  アコ本人に劣らず、アコママもだいぶキている人なのだが、ルシアンとアコパパとの邂逅でのパパの様子を勘ぐると、この両親の出会いもルシアンたちと同じようなものなのだろう。それが語られる時があるのだろうか。

 ネットスラングやゲームのパロディは聞きかじる程度の知識があれば、理解はできなくてもまあまあ楽しめると思うのだが、その評価は自分がネットに蝕まれている事実に気づいていないレベルの評価かもしれない。