松来さん、それから。
なんだかワケのわからん病気でよかったような気がする。
いや、良いことなんてなんにもないんだけど。
何が良かったのかもわかんねーけど。
本当に完治、寛解が奇跡の病気だったんだな。難病指定すらされていないって、運とか何だとか、なにかの所為にしてもなんにもならんのだけど、やっぱり悔しさが滲む。なんにもよかったことはねーな。
それでも、(表向き)前向きに振舞っていた本人の心中を察すると、第三者でさえ絶望を禁じ得ず、想像を絶するなんてもんじゃない。
腑に落ちたことは落ちたが、まったくもって関係のない人間のために病名を公表してくれた御遺族には、ただただ感謝。こういう病気だったからこそ公表に踏み切ったと考えると皮肉で、松来さん本人が前のめりな前向きだったのも、また皮肉だ。
そういえば、幸腹グラフィティのBD適当に見返したら、たまたま松来さん回(3巻)だった。きっとたまたまじゃなくて自分で選んだんだろうけど。松来さんはあーやって生き続けていくんだなぁと、小林ゆう氏の話を一生懸命咀嚼しようとしている松来さんを観てしみじみ考えていた。